2017/09/16

北陸旅行⑥ in輪島 ~輪島の朝市 前編~

輪島の朝市、輪島塗の今昔



さて北陸旅行も二日目に入りました。
二日目のスタートはここ宿泊地でもありました輪島から。
超有名な輪島の朝市をグルっと回って見学していこうと思います。





朝市はこの通りで行われているらしいです。
近くの駐車場は2箇所。
有料駐車場ですが、値段も300円くらいと結構安いです。
また、朝市で買い物をしたら無料券を貰えたりします。

最初は朝市近くのホテルルートインに宿泊して、そのまま朝市に行こうかと思ってました。
しかし、近くの駐車場に駐めてもそこまで高くないのでちょっと離れた安いホテルに泊まり、そのまま車で朝市駐車場まで乗り付けてそこから歩くことに。




駐車場から細い道を抜けていった先に朝市の通りが見えます。




通りに差し掛かったところの看板にはマジンガーZが!?
そういえば永井豪って石川県輪島市出身でしたっけ?
近くには記念館もあるみたいです。

キューティーハニー、デビルマン、マジンバーZ、ゲッターロボなど有名作品を手がけるエログロナンセンスな漫画家ですよね。
週刊少年ジャンプ、週刊少年マガジン、週刊少年サンデー、週刊少年チャンピオンなど四大週刊少年誌全てに連載したことがある唯一の漫画家だったり、月産400-500ページをこなしていたりと色々伝説的な逸話を持つ人です。

筆が早いのは師である石ノ森章太郎先生の影響かしら?
石ノ森章太郎先生も月産量が半端なく月産500ページは当たり前、最高月産650ページとかもやってたみたいです。
今みたいにデジタルでもアシスタントが何でもしてくれる時代じゃない時代にすごいもんですよね。
残念ながら私は原作自体はあまり読んだことはないのですが・・・。




今日は土曜日なので人もまばらですね。
日曜日がやはり多いんでしょうか。




石川らしい海産物が並んでいますが、多くは既製品でどこの店も同じような商品が並んでいます。
う~ん、すっかり観光地ですね。

涛華堂(とうかどう)八井浄漆器本店



そして輪島と言えば輪島塗!
輪島塗は漆器の中でも何層も塗り上げ、丈夫さに重きを置いた漆器です。
朝市の通りは西のいろは橋のある方が入り口で東のこの箇所が出口らしいですが、この出口付近には大きな漆器屋さんがあります。




まずは入り口から2軒目にある「涛華堂(とうかどう)八井浄漆器本店」。
店のショーウインドウには赤黒様々な漆器が並びます。




いやー見てるだけで楽しいですね。
この艶やかな姿がとても美しい。
値段もピンきりですが、高いやつはやはり数万とかしております。

㈱大徹八井漆器工房



続いて朝市通りの最後位置する㈱大徹八井漆器工房
個人的にはこっちが入り口に見えますが反対なんですね。




表の机には比較的リーズナブル(それでも1万ちょい~2万後半)なものが置いてますが、奥の棚とかはそれこそ芸術品と呼びたくなるような輪島漆器の数々が。




先の店は安物の箸や器以外は全部ショーウインドウに入ってましが、こちらはちゃんと並べてあります。
手にとって見るのは恐れ多いですが…。
上の写真の棚の中段右にあるコーヒーカップなんて7万円くらいしてましたし・・・。
左に見えるスイカの物入れも面白いです。




カウンターには漆塗りのバイオリンも。
この店は自分のところの職人が作った商品だけ置いてるそうで、このバイオリンも職人さんの作品。




あとで調べて知ったのですがこの店の職人兼経営者の八井汎親(やついひろちか)会長は全国漆器展通産大臣賞などの受賞歴も多数受賞し、寺院での漆修復でも名高い職人さんらしい。


【戦略経営者登場】八井汎親:大徹八井漆器工房
https://news.goo.ne.jp/article/senkei/bizskills/senkei-20131022-02.html

以下記事より。
バブル期は5000人以上いた輪島塗の職人は現在では1000人まで減っている。
当時は高級品でも飛ぶように売れ、職人たちは別荘やヨットを買い、高級車を乗り回していたそうだ。

八井汎親会長も「ポルシェでスピードを出しすぎて何べんも死に損なった」とインタビューで話すくらいの豪快な方。
バブル崩壊以降の輪島漆器の急激な需要の減少に、同業者はただ茫然と見過ごすだけだったが、会長はその苦境にいち早く対応したという。

「地元では職人を解雇する会社もありましたが、私にとって家族も同様の従業員をそんな目にあわせるわけにはいきません。私の給与を全社員の中で最低水準にし、マイカーも売り払って軽自動車に替えました」

自らの生活を切り詰めても会社と職人を守り、そしてそれだけではなく税理士事務所に直談判に趣、税務顧問契約を締結。
管理会計のイロハを学び、これまで不明瞭だった支出と経費の無駄遣いをなくし徹底的な経費適正化に努めた。

そして食洗機OKの漆器の開発など今の時代にあった、これまでの慣習にとらわれないアイデア商品を次々と世に生み出すことに成功した。

そんな大徹八井漆器工房の名を一躍有名にしたのが、富士通グループのPFU(石川県かほく市)とのコラボレーション。
同社は漆塗りを施したキーボード製品の販売計画を立て、全国の名だたる漆器産地から試作品を送ってもらったが、その中で最も優れた性能を示したのが大徹八井漆器工房が作製したキーボードだった。

PFUは3000万回叩いても剥がれない漆塗りを要求したそうだが、このキーボードは見事その基準をクリア。
その結果がYahoo!のトップページに掲載され、大徹八井漆器工房は一気に有名になったのだった。

その後、食洗機で洗える輪島塗のお椀を県の補助も受けながら6年がかりで開発を成功させた。




上で紹介したキーボードは店頭にも飾られていました。
最初見たときはちょっと地味なキーボードだなと思いましたが、そんなエピソードがあったとは・・・。
横のScanSnapもとってもキレイですね。
うちにあるScanSnapも漆塗りにしたらちょっとは部屋がオシャレに見えるかしら?




他にも漆塗りのパソコン本体もありました。
漆塗りってやっぱり美しい!

ちなみに記事の最後に載っていた会長の言葉ですが、

八井会長はそれ以来、「世界に誇れる日本人の技とは何か」と自問し続けた。その問いに対する自分なりの回答が、最近ようやく固まりつつある。それは「目に見えないもの」の大切さだ。

「トヨタ自動車がかつて、職人学校をつくるために日本全国の職人を訪ね歩いたことがあり、担当の部長さんが私のところにもやってきました。『大徹さん、なぜ輪島は日本一の漆器ブランドになったのですか』と聞くので、私は『他の漆器は見えない部分は絶対塗りません。しかし輪島は見えないところも全部塗る、そこが日本一の漆器になった理由でしょう』と答えました。これはずいぶん前の話ですが、つい先日、上海で自動車関連の見本市にたまたま訪れる機会があり、このことを突然思い出したのです。上海で出会った中国の方いわく、『世界中の自動車で、バンパーの裏まできれいに塗ってある車は日本車だけだ』と。輪島塗と同じことが日本製品の良さとして通用していて本当に感慨深かった。見えないものに対して力をこめる職人の魂は、時代が変わっても絶対に守り続けなければなりません」


というものがありました。
目に見えるものより目に見えないものを大切にせよー。
これこそ日本人が最も大切にしてきたものだと思うんですよね。

日本人だけじゃない世界の職人はこうあるべきと思いながら、様々な商品を作っていると思います。
一流の時計職人が作る時計なんて最後は蓋して見えなくなるのに歯車一つ、ネジ一本までキレイに見えるよう設計しますしね。

ただ、上の記事にある『世界中の自動車で、バンパーの裏まできれいに塗ってある車は日本車だけだ』という話ですが、それもそうでもなくなってきているんですよね・・・。

最近だと三菱が燃費詐欺でやらかしましたが、現行のホンダフィットなんかコストカットの塊みたいなもので、給油口やボンネットの裏側は塗装が塗られていません。
ネットでも随分話題になり、そのフィットも5回くらい連続してリコール出すなどホンダどうしたと言われる始末。

結局、牛丼カー(納車が早い、安い、性能いい)を押し出していた社長は退陣し、今のマイチェン後のフィットは給油口まで塗られるようになったそうですが、ものづくりというものは結局目に見えないところは手を抜いていいなんて考え方で作っていたら、結局どこかで歪がくるのでしょう。

大徹八井漆器工房について調べていたら、とても魅力的な職人さんが仕上げている漆器屋ということが分かり、ついつい長文になってしまいました。

ただ、店頭のおばちゃんはそのへんのことを言わず、「うちは伝統的な輪島塗だから!」とか「他の店はあれ輪島塗じゃないの。うちだけなの伝統的な輪島塗は」とか言ってたので何だこの店・・・とか思ってしまったのも事実。

でも、置いてある商品は確かにすごいオーラはなってましたから。
見て触ってこれは違うって素人でも感じ取れます。
だから思わず一つ買っちゃいましたが・・・(その話はまた今度)。

それなのにそのおばちゃんは、せっかく6年もかけて(それだけでも努力の賜物でしょ!)開発した食洗機で使える漆器についても「ああ、それ?ほんまは食洗機に入れないほうがええんやけどなぁ・・・。」とか全然興味ない様子。
う~ん、もっとこう新しい取り組みとかも宣伝していって良い気がするのですがなんなんでしょね。

今回は長くなったのでこの辺で。
輪島の朝市後編へ続きます。
ゆう
ゆう

旅行とカメラが趣味のゆうが撮影した写真をただただ紹介するだけのブログです。頑張って更新していきます。

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