2016/03/04

ニッシンジャパン Di866 MARK Ⅱ レビュー

互換品でも純正に負けていない!

ブライダル撮影をするために新たに購入した装備の一つ。
今回はクリップオンストロボ「ニッシンジャパン Di866 MARK Ⅱ」を紹介していこうと思います。


ブライダル撮影ということで室内ポートレートは必須になるわけですが、その際クリップオンストロボがどうしても使いたかったわけですね。
しかし、純正はやっぱり高い。
中級機のSB-700が約4万円、上級機のSB-910は約5万円します。
しかし、ニッシンジャパンの最上位機種であるDi866 MARKⅡは3万円以下で購入できるのです。
その下のモデルのDi700Aなら25,000円ほどです。

ホントなら純正がほしいのですが、今回は急な入用だったので出費は抑えたく思いサードメーカーのスピードライトを買った次第です。

今回購入したのはこちら。

ニッシンジャパン Di866 MARK Ⅱ


ニッシンジャパン Di700A 」とかなり迷いました。
Di700Aは専用のコマンダーAir1を使えば長距離電波式ワイヤレス撮影が可能になるのですが別に今回は多灯撮影は考えていませんし、複数のスピードライトを持つつもりも今はありません。
それにコマンダーのAir1をセットで買えばDi700AもDi866と変わらない値段でしたしね。
本体単体なら5,000円ほどDi700が安いです。

Di866とDi700の差は操作系がDi700の方がかなり簡素化されており、ダイヤルのみのシンプル操作になってます。
また、Di700は広角24mmから望遠200mmまでの照射角に対応(Di866は24-105mm)。
その分、Di700の方がちょっとでかくなってます。

Di866は照射角がDi700に比べ低いですが、ガイドナンバーは最大60(Di700は54)ですし、より細かい設定もしやすそう(それでも純正スピードライトと比べかなりシンプル!)。
また、上の画像で確認していただきたいのですが、Di866の方はボディのNissinの文字の上が白っぽいですよね。
実はこれサブ発光部。


バウンス撮影などするとき、前面からも発光することでキャッチライト効果などをつけることができます。
また、擬似多灯っぽくもできるらしい。
参考画像がよさ気だったので私はこのDi866を購入することに決めました。


箱は結構コンパクト。
中にはボディとケース、台座とマニュアルがついてます。
Nikon純正のものならディヒューザーやフィルターが入っているのですが、こちらの商品はかなりシンプルですね。


台座をつければこのように自立することが可能。
多灯撮影時には重宝します。


発光部上部にはキャッチライトパネルとワイドパネルが内蔵されています。
両方セットで引き出して使わない方は収納することになります。
このキャッチライトパネルで照射量が足りない場合、ボディ前面のサブ発光を使うことになります。



操作は大変シンプル。
On/Offと書かれたボタンを押せば電源ON。
そしたらAUTOモードで電源が入り後はスピードライト側が勝手に設定してくれます。
超簡単!!


おいおい、何でもかんでもスピードライト任せは嫌だぜ?と言う方もご安心。
Setボタンを長押しすれば各種モード設定画面が現れ他のモードを使うことができます。
もちろん、そのモードに設定後電源を切ったら次に電源ON時にはその設定が継続されてます。


ざくっと説明すると

AUTOモード

すべてがオート。
何も考えず全てをスピードライトに任せるモード。

デジタルTTLモード

基本オートですが露出補正ができます。
露出補正はSetボタンの左右を押すだけ。
わかりやすくていいですね。
また、Setボタン長押しで
TTL Advance設定ができここでサブフラッシュの発光設定や焦点距離設定をオートかマニュアルにできます。

マニュアル/AVモード

文字通り全部マニュアル設定のモードですね。
今回購入したスピードライトはニコン用ですが、ニコン以外のカメラにもセットして使用できます。
ただ、シャッターと同時発光は可能ですが、自動調光はできずマニュアル設定で被写体までの距離やレンズの焦点距離、発光量を設定したりします。

マルチ発光モード

一定の間隔でフラッシュを連続発光させるモードです。
動いているものの軌跡を写したりするときに使います。

ワイヤレスTTLモード

無線を利用し多灯撮影などを使用するときに使います。
マスターストロボとしても使うことができ、他の多数のストロボを制御できるので便利ですね。



バッテリーグリップにスピードライト装備のD700。
ここまでくると壮観ですねぇ。
結構重いですが。

また、このDi866を選ぶときに気にしたポイントの一つにガイドナンバーがありまして最後にその話を。
ガイドナンバーとはなんぞやと思う方もおられると思いますが、ようはストロボの発光量を示す数値のことでこの数値が大きければ大きいほど発光量が大きいことになります。
つまり、より遠くにより強い光を届けることができるわけですね。

それで価格コムなどを見ていたらNikonのスピードライトSB-910はガイドナンバーが34しかないんですよ。
キヤノンのスピードライトの上位機種である「600EX-RT」はガイドナンバー60もあるのに。
ちなみにDi866もガイドナンバー60でなぜここまで差が??
Di866って安いのにこんなにすごいの!!と一人テンションをあげていわけですが、実はこれにはからくりがありまして。

実はガイドナンバーの数字はレンズの焦点距離によって変わるのですよ。
焦点距離が変わればスピードライトの照射角が変わりそれに伴い光の強さが変化するわけです。

ちなみにキヤノン「600EX-RT」は照射角200mmのときガイドナンバー60、ニッシンジャパン「Di866 MARK Ⅱ」は照射角105mmのときガイドナンバー60であり、ニコンの「SB-910」は照射角35mmのときのガイドナンバーをカタログ値に乗せておりそれがガイドナンバー34というわけ。

なのでそもそも比べる数値の土俵が違うので一概にカタログ値に乗っているガイドナンバーだけを見てそのスピードライトの純粋な発光性能は比べられないわけです。

てなわけで全て照射角35mmのガイドナンバーで比べてみると、

ニコン SB-910 ガイドナンバー:34         
キヤノン 600-EX-RT ガイドナンバー:36       
ニッシンジャパン Di866 MARKⅡ ガイドナンバー:40

となりニコンのSB-910が取り立て光量が低いわけでもないことがわかります。
まぁ、照射角35mmで比べても一番引くい数字ですがニコンの純正スピードライトは自動調光機能は優れており、サードメーカー製はもちろんキヤノンでも及ばないとかなんとか。

スピードライトを選ぶときガイドナンバーの数字は割りとすぐ目につくスペックなのですがその数字のトリックにだまされないようみなさんも気をつけてください。

まぁ、そうやって見てもニッシンジャパンのDi866は割りと光量面でも頑張ってて期待はできましたけどね。
さて、これでブライダル撮影の準備は万端。
あとは充電池をしっかり充電し明日の式に挑みますか。
ゆう
ゆう

旅行とカメラが趣味のゆうが撮影した写真をただただ紹介するだけのブログです。頑張って更新していきます。

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